2014/1/29

コーヒーブレイク

ラムセス2世の布発見~チェコ

この記事の要約

チェコのオロモウツで、古代エジプトのミイラが巻かれていた布が発見された。それもただのミイラではない。アブシンベル神殿などで有名な、あのラムセス2世のものなのだ。\ オロモウツ博物館が24日発表したところによると、布は館員 […]

チェコのオロモウツで、古代エジプトのミイラが巻かれていた布が発見された。それもただのミイラではない。アブシンベル神殿などで有名な、あのラムセス2世のものなのだ。

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オロモウツ博物館が24日発表したところによると、布は館員が所蔵品を閲覧していたときに偶然に見つかった。あるファイルを開くと、ガラス枠に黄色っぽい布が挟まれていたという。

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一緒に入っていた封筒の中のメモには、オーストリアのアフリカ研究家、リヒャルト・ブフタの筆跡で、1886年6月2日に採取したラムセス2世のミイラの布だと書かれてあった。また、ブフタの兄弟の手による追記として、この日にブフタがカイロでミイラの布を解いたときに居合わせたとの記入があった。

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ブフタは現ウクライナ・ポーランド領のガリツィア地方の出身で、主にナイル川上流を旅し、風景や人々の写真を残した。1885年に最後の旅に出向き、その帰りに「ミイラ開き」を目撃したもようだ。

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博物館ではこの夏にも米国で布の鑑定を受け、作られた年代を特定したいとしている。

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しかし、ブフタがオロモウツに来た記録はなく、どうやって布がこの博物館にたどり着いたのかは不明だ。専門家はブフタのコレクションの一部がオロモウツ科学図書館に所蔵されていることと関連があるとみている。

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ラムセス2世は紀元前1279年頃に即位し、60年を超える長期にわたってエジプトを支配した。彼の治下で古代エジプトは最盛期を迎え、ルクソールのカルナック神殿など、同時代を代表する建築物を残したことでも知られている。

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