2014/2/12

チェコ・スロバキア

「チェコのユーロ導入、20年以降に」=バビシュ財務相

この記事の要約

チェコのバビシュ副首相兼財務相は2日、同国は欧州単一通貨ユーロを導入するのは2020年以降になるとの見方を示した。 バビシュ氏は昨年10月の総選挙で第2党となった「ANO2011」の党首で、先月発足した中道左派のソボトカ […]

チェコのバビシュ副首相兼財務相は2日、同国は欧州単一通貨ユーロを導入するのは2020年以降になるとの見方を示した。

バビシュ氏は昨年10月の総選挙で第2党となった「ANO2011」の党首で、先月発足した中道左派のソボトカ政権で副首相兼財務相に就任したばかり。同氏は自身のフェイスブックで、ユーロ導入が「早くても6年後になるだろう」と発言。先月末に発足したソボトカ政権が「ユーロ導入に踏み切るとは思わない」と述べた。

同氏は大臣に就任する直前に、チェコが将来ユーロを導入することに「問題はない」との認識を示す一方、ギリシャとスペインの債務問題に同国は責任を負う必要はないと語っていた。ソボトカ首相は、今月中旬に予定されている信任投票の際に発表する施政方針で、ユーロ導入についても言及すると見られる。

バビシュ氏は農業化学最大手アグロフェルトのオーナー。野党からは、従業員2万7,000人の巨大企業のオーナーである同氏が財務相を務めることは、利益相反の恐れがあると懸念する声があがっている。