中国通信機器大手の華為技術がハンガリーにイノベーションセンターを設置するもようだ。複数のメディアが14日に報じたところによると、ハンガリーのオルバーン首相が北京を訪問した際に、ハンガリー投資貿易促進公社(HITA)と華為の代表者が当該プロジェクトに関する覚書を交わしたという。華為は同センターで、ソフトウエアのインディビジュアライゼーション(個別化)やサービスの開発、インターネットベースのテレビの研究に取り組んでいく。
同社はこのほか、ハンガリー南部ペーチ近郊にある欧州流通センターの処理能力を高めるとともに、現在光伝送装置やネットワーク製品の最終組立が行われている設備で半製品の生産を開始する方針を示している。
この覚書においてHITAは、税制優遇や補助金、優れた人材の斡旋などを通じ、華為のハンガリーにおけるプレゼンス拡大を支援するとしている。
華為は2005年にハンガリーに進出し、提携するシンガポールのフレクストロニクス、台湾の鴻海科技集団(フォックスコン)の製品を組み立てている。同社およびサプライヤーの従業員数は現在1,500人だが、2015年には2倍の3,000人に増加すると見込まれている。