ロシアのメドベージェフ首相は17日、民営化計画を再開する方針を表明した。通信のロステレコムや海運のソヴコムフロットを含め、年内に2,000億ルーブル(40億ユーロ)規模の売却を狙う。ただし、市場動向を勘案した上とし、安売りはしないとの立場を明確にした。
ロシアは2010年に総額500億米ドルの大規模な民営化計画を発表した。経済に対する国の影響力を縮小し、投資環境を改善させる狙いだった。しかし、株式市場の不振や国内保守派の反対で、思うように進んでいない。
ロシアの経済成長率は昨年、1%強にとどまった。プーチン大統領の選挙公約実現に必要な財源を確保するには、民営化収入が必要となっている。