2014/3/19

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ大型火力発電所、発注先が近く決定

この記事の要約

トルコ中南部で計画される大型の石炭火力発電所プロジェクトで、発注先の選定作業が最終段階に入っている。サウジアラビアの電力会社ACWAパワーが名乗りを挙げているほか、スロバキア褐炭大手HBPがタイのSINGAエナジーソリュ […]

トルコ中南部で計画される大型の石炭火力発電所プロジェクトで、発注先の選定作業が最終段階に入っている。サウジアラビアの電力会社ACWAパワーが名乗りを挙げているほか、スロバキア褐炭大手HBPがタイのSINGAエナジーソリューションズと共同で受注を狙う。数週間以内に最終決定が下る見通しだ。

このプロジェクトはコンヤ県カラプナール地区に出力5,000メガワットの大型火力発電所を設置するもの。同地で18億トンの埋蔵が確認された褐炭を燃料とする。投資規模は100億米ドルとなる見通しだ。

スロバキアのフィツォ首相は今月に入り、エルドアン首相に対し、SINGAとの共同受注に向けて輸出入銀行などから必要資金を調達する態勢が整ったことを正式に伝えた。

出力5,000メガワットはトルコの発電能力の8%に当たると同時に、アックユに建設される国内初の原子力発電所よりも出力が大きい。トルコの外国への電力依存を減らす観点からも重要視されている。