2014/4/16

ロシア

ロシアの資本流出が加速、1-3月は金融危機以来の高水準

この記事の要約

ロシア中央銀行は9日、2014年1-3月期のロシアからの資本流出額(推計値)は637億ドルだったと発表した。四半期ベースでは、リーマンショックに伴う世界金融危機が発生した2008年10-12月期以来の高水準。13年通期の […]

ロシア中央銀行は9日、2014年1-3月期のロシアからの資本流出額(推計値)は637億ドルだったと発表した。四半期ベースでは、リーマンショックに伴う世界金融危機が発生した2008年10-12月期以来の高水準。13年通期の630億ドルに匹敵する額まで膨れ上がった。

資本流出の急増は、ロシア経済の減速、ルーブル安進行が主因。クリミア併合をめぐる欧米との対立が景気をさらに圧迫するとの懸念から、ロシアの株価はクリミア併合以降に10%以上も下落しており、資本流出が加速するのは必至の情勢だ。