2014/4/30

CIS諸国

ウクライナ、スロバキアとガス・パイプライン輸送で合意

この記事の要約

スロバキアは28日、同国のパイプラインを使ってウクライナに天然ガスを輸送することでウクライナと正式合意した。クリミア紛争を機にロシアがウクライナへのガス価格を引き上げたことに対応する措置。欧州からのガス供給を増やすことで […]

スロバキアは28日、同国のパイプラインを使ってウクライナに天然ガスを輸送することでウクライナと正式合意した。クリミア紛争を機にロシアがウクライナへのガス価格を引き上げたことに対応する措置。欧州からのガス供給を増やすことで、ガス需要の60%をロシアに頼るウクライナを支援する。すでにポーランドとハンガリーも同様の協定をウクライナと結んでいる。

今回の合意により10月以降、スロバキア送ガス会社ユーストリームの予備パイプラインを経由して、欧州側からウクライナへガスを輸送することが可能になる。

年間換算の輸送規模は稼働直後で30億立方メートル。来年からは100億立方メートルに拡大する。

ウクライナはスロバキアに対し、ガスプロムの欧州向けガス輸出ルートとなっている別のパイプラインを逆流させる形で供給するよう強く求めていた。しかし、スロバキアは◇ロシア産のガス調達が技術的に難しくなる懸念がある◇ガスプロムとの契約に抵触する恐れがある――として、現在使用されていないパイプラインを再稼働することを提案。今回の合意につながった。