2014/5/14

ハンガリー

製薬大手リヒター、1-3月期は51%減益

この記事の要約

ハンガリー製薬最大手のゲデオン・リヒターが7日発表した2014年1-3月期連結決算の純利益は94億2,000万フォリントで、前年同期から51%減少した。売上マージンの低下や金融収支が赤字になったことに加え、比較対象の13 […]

ハンガリー製薬最大手のゲデオン・リヒターが7日発表した2014年1-3月期連結決算の純利益は94億2,000万フォリントで、前年同期から51%減少した。売上マージンの低下や金融収支が赤字になったことに加え、比較対象の13年1‐3月期が過去最高利益を計上した反動もあったとしている。本業のもうけを示す営業利益(EBITDA)は20.1%減の178億9,000万フォリント、売上高は3.1%増の885億フォリントだった。

売上高を地域別でみると、国内売上が5.7%増の97億4,200万フォリント。国外では主力市場の欧州連合が13.3%増の352億5,200万フォリントで、このうち西欧地域(15カ国)が31.5%増の114億1,000万フォリントだった。中東欧の主力市場であるルーマニアが13.1%増の117億8,000万フォリントと引き続き好調だった半面、ポーランドは11.2%減の55億100万フォリントに落ち込んだ。その他の中東欧10カ国(チェコ、バルト3国など)は13.2%増の65億6,100万フォリントだった。

一方、旧ソ連圏は11.7%減の323億5,100万フォリント。ロシアがルーブル下落の影響で18.4%減の197億5,100万フォリント、ウクライナも自主的な出荷制限などで20.7%減の44億2,100万フォリントと大幅減収となった。ただロシア・ウクライナを除く旧ソ連圏は19.0%増の81億7,900万フォリントと好調だった。

その他の市場では、米国が62.4%増の33億500万フォリント、中南米が42.6%増の19億2,600万フォリントと急成長を示した。

(1HUF=0.46JPY)