2014/5/14

チェコ・スロバキア

チェコ中銀、成長予測を上方修正

この記事の要約

チェコ国立銀行(CNB)は7日発表した最新の経済見通しで、今年の国内総生産(GDP)予想成長率を2.6%とし、前回(2月)の1.1%から大幅に上方修正した。来年についても2.8%から3.3%に引き上げた。 シンガー総裁は […]

チェコ国立銀行(CNB)は7日発表した最新の経済見通しで、今年の国内総生産(GDP)予想成長率を2.6%とし、前回(2月)の1.1%から大幅に上方修正した。来年についても2.8%から3.3%に引き上げた。

シンガー総裁は上方修正の理由として、(1)外需拡大(2)通貨コルナ安・低金利(3)政府の財政政策――を挙げた。

(2)の関連では、コルナ高抑制に向けた市場介入を来年以降も継続する方針を明らかにした。昨年11月に介入を開始した時点では、来年初めをめどに終了すると発表していた。1ユーロ=27コルナを目安に相場を維持する考えだ。市場金利は来年初めまで、現状の低水準が続く。

インフレ率は来年第2四半期に2.3%、第3四半期に2.2%とし、従来予測よりそれぞれ0.5ポイントと、0.3ポイント引き下げた。

チェコのマクロ経済指標は年初以来、好調さを示しており、先月には財務省も経済予測を今年1.7%、来年2%に上方修正した。欧州連合(EU)の欧州委員会が5日発表した最新予測でも、今年2%、来年2.4%に引き上げられた。