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2014/5/21

総合・マクロ

アドリア海横断送油管、ギリシャ・アルバニア区間工事の入札へ

この記事の要約

アドリア海横断パイプライン(TAP)の事業推進母体であるトランス・アドリアティック・パイプラインはこのほど、TAPのギリシャとアルバニアを結ぶ区間の建設工事をめぐる入札参加資格審査の申請受け付けを開始した。 入札対象とな […]

アドリア海横断パイプライン(TAP)の事業推進母体であるトランス・アドリアティック・パイプラインはこのほど、TAPのギリシャとアルバニアを結ぶ区間の建設工事をめぐる入札参加資格審査の申請受け付けを開始した。

入札対象となるのはギリシャとアルバニアを結ぶ760キロメートルの陸上パイプラインで、32基のバルブステーションの建設も含まれる。入札には資格審査に合格した業者のみが参加することができる。数週間後には、TAPのコンプレッサーステーションの建設工事に向けた入札参加資格審査の申請受け付けも開始される予定だ。

TAPはアゼルバイジャン産天然ガスを、ギリシャからアルバニアを経由してイタリアに運ぶ全長867キロメートルのパイプラインで、輸送能力は年間100億立方メートルから200億立方メートル。2015年の着工を予定している。同プロジェクトには、スイスのアクスポ・ホールディングとノルウェーのスタットオイル、ドイツのエーオン・ルールガスなどが出資している。