伊タイヤ大手ピレリは5月24日、ロシアの国営石油会社ロスネフチのガソリンスタンドに、ピレリブランドのタイヤの販売店を併設することで基本合意したと発表した。今年から来年にかけて60店舗以上を設置し、2019年までに200店舗の開設を目指す。また、昨年に開始した共同マーケティングプログラム「Safe Road with Rosneft and Pirelli」の継続および規模の拡大について検討することや、タイヤホテルとフリート管理などを提供するフラッグシップショップの開設を検討していくことでも合意した。
両社はさらに、スチレンブタジエンゴムなどの合成ゴムの生産で協力することでも合意した。スチレンブタジエンゴムは低燃費エコタイヤの原料として用いられ、今後著しい伸張が期待される。両社は合成ゴムを極東ナホトカで生産する計画で、ピレリは生産されたゴムの長期購入契約の締結も検討している。