2014/6/18

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

セルビアの製薬ガレニカ、戦略提携に外国2社が関心

この記事の要約

セルビア国有の製薬会社ガレニカとの戦略提携にアラブ首長国連邦(UAE)とウクライナの製薬会社が関心を示していることがこのほど明らかになった。 インスリンの生産を手がけるUAEのガルフ・ファーマシューティカル・インダストリ […]

セルビア国有の製薬会社ガレニカとの戦略提携にアラブ首長国連邦(UAE)とウクライナの製薬会社が関心を示していることがこのほど明らかになった。

インスリンの生産を手がけるUAEのガルフ・ファーマシューティカル・インダストリーズ(ジュルファー)は、ガレニカと共同でインスリンを生産することを検討しており、提携を足がかりに欧州市場に進出したい考えだ。ジュルファーは中東・北アフリカのインスリン市場でトップシェアを誇る。インスリンのほか抗生剤、心臓病・皮膚病向け治療薬を生産し、昨年の売上高は2億7,100万ユーロ、純利益は4,550万ユーロだった。

ウクライナのアルテリウムは、セルビアに輸液と自然薬の工場を建設することを計画している。同社はウクライナ最大の抗生剤メーカーであり、植物由来医薬品の生産も手がけている。

ガレニカはベオグラード近郊のゼムンに本社を構える。従業員2,000人を擁し、約250種の医薬品を生産している。年産能力は錠剤が25億錠、カプセルが1億個。セルビア製薬市場で20%のシェアを持つ。昨年の売上高は45億ディナール、最終損益は49億ディナールの赤字だった。セルビア政府は昨年、同社の民営化を試みたが失敗に終わっている。