2014/7/2

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ医薬品市場、成長に期待

この記事の要約

トルコが世界的製薬会社にとっての新たな成長市場として注目を集めている。同国の医薬品市場の規模は80億米ドルで、欧州で6位、世界で16位だが、2023年には230億ドルに拡大すると予想されている。 トルコにはすでに多くの大 […]

トルコが世界的製薬会社にとっての新たな成長市場として注目を集めている。同国の医薬品市場の規模は80億米ドルで、欧州で6位、世界で16位だが、2023年には230億ドルに拡大すると予想されている。

トルコにはすでに多くの大手製薬会社が進出している。アムジェン、イーストファーマ、レコルダティは現地企業の買収あるいは提携を通じて進出を果たした後、増大する需要に対応するため投資を拡大している。ファイザーやグラクソスミスクラインは、欧州とアジアの中間という好立地により、イスタンブールに地域統括拠点を置いている。中東、北アフリカ、バルカン、コーカサスのいずれの市場にもアクセスが良好なトルコは製薬会社にとっての輸出ハブとして重要性が高まっており、医薬品の輸出額は昨年の8億1,800万ドルから23年には81億ドルに伸びると予想されている。

レコルダティは先ごろ、北西部テキルダーでトルコ第2工場の建設に着手した。レステッリ副社長は「欧州、中東、アフリカへの輸出を考える場合、トルコでの生産事業に投資することのメリットは非常に大きい」と説明する。

トルコでは国内・外国合わせて300社を超える製薬会社が営業しており、うち70社が生産拠点を持つ。