2014/7/16

ロシア

ロ欧緊急通報システムの互換性を確認、富士通テンのTCUで

この記事の要約

富士通テンは14日、欧州とロシアの緊急通報システムの互換性を確認する実証試験で同社製のテレマティクス制御装置(TCU)を提供したことを明らかにした。試験が行われたのはヘルシンキで6月に開催されたテレマティクス関連の技術会 […]

富士通テンは14日、欧州とロシアの緊急通報システムの互換性を確認する実証試験で同社製のテレマティクス制御装置(TCU)を提供したことを明らかにした。試験が行われたのはヘルシンキで6月に開催されたテレマティクス関連の技術会議で、両地域で同時にシステムを駆動した結果、互換性があることが確認されたという。

自動車向け緊急通報システムは、事故等の緊急時に位置情報などを消防・救急隊に自動通報するもの。出動の迅速化で、死亡事故を減らしたり、けがの程度を軽減させたりできるとみられている。

ロシア、カザフスタン、ベラルーシの関税同盟では2015年1月から、欧州連合(EU)では2015年秋から、新車に対する緊急通報システムの搭載が義務化される見通しとなっている。

今回の実証実験では、ロシアの緊急通報システム「ERAグロナス」を搭載した自動車が欧州内で、欧州の「eコール」を搭載した自動車をロシアで緊急通報ができることを同時に確認した。

富士通テンは、システム搭載の義務化で車載情報機器の普及が進み、これをベースとしたテレマティクサービスの利用も広がると期待をみせる。