2014/8/20

チェコ・スロバキア

S&P、スロバキアの格付け見通し引き上げ

この記事の要約

大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はこのほど、スロバキアの信用格付け見通しを、従来の「安定的」から「ポジティブ」に引き上げた。経済成長の加速が債務縮小につながるとの見方を示した。同国の現在の […]

大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はこのほど、スロバキアの信用格付け見通しを、従来の「安定的」から「ポジティブ」に引き上げた。経済成長の加速が債務縮小につながるとの見方を示した。同国の現在の格付けは投資適格級10段階で6番目に高い「A」だが、今後2年以内に引き上げられる可能性がある。

フィツォ政権は昨年、歳出削減税収の増加などを背景に財政赤字を対国内総生産(GDP)比で2.8%に抑制することに成功。10年物国債利回りは1.9%前後と過去最低水準となっている。S&Pは、「格付け見通しの見直しは、スロバキアの財政再建がよりバランスのとれた経済成長によって促進されるとの見方を反映したもの」と説明。政府は今後も財政規律を遵守するため財政赤字の抑制に努力するとの見方を示した。