独総合電機大手シーメンスは18日、ルーマニア北西部クルジュ・ナポカに研究開発(R&D)センターを開設すると発表した。IT分野でプレゼンスを強化するのが狙い。
R&Dセンターはリバティー・テクノロジーパーク・クルジュに設立される。ソフトウエア子会社エヴォソフトが運営を担当し、シーメンスの4つの事業部門向けソフトウエアと製品を開発する。2017年までに従業員数は200人となる見通し。投資額は450万ユーロを見込んでいる。
シーメンスは約20年前にクルジュ・ナポカに進出した。エヴォソフトのゾネンベルク最高執行責任者(COO)は、「シーメンスとエヴォソフトがクルジュ・ナポカに新センターをオープンすることに決めたのは、若者の教育水準の高さとルーマニアが欧州で有利な地理的条件にある。ルーマニアの市場は非常に競争が激しく、シーメンスの世界中の顧客に提供されるクルジュ・ナポカのエンジニアによって開発されたソリューションに期待している」と語っている。