2014/9/10

ハンガリー

ハンガリー、アウディの重要生産拠点に成長

この記事の要約

独自動車大手アウディにとってハンガリーが本国ドイツに次ぐ重要な生産拠点となりつつある。昨年夏に9億ユーロを投じて西部ジェールの拠点に新設した自動車組み立て工場が完成。同工場はプレス・溶接・塗装の各ラインを備え、年間12万 […]

独自動車大手アウディにとってハンガリーが本国ドイツに次ぐ重要な生産拠点となりつつある。昨年夏に9億ユーロを投じて西部ジェールの拠点に新設した自動車組み立て工場が完成。同工場はプレス・溶接・塗装の各ラインを備え、年間12万5,000台の生産能力を持つ。

アウディは1993年以来、ハンガリーに70億2,400万ユーロを投資している。ジェール工場はこれまでにエンジン2,600基、乗用車65万台を出荷している。今年上期の乗用車の生産台数は6万6,640台を生産し、すでに2013年通年の生産台数を上回った。内訳は「A3リムジン」が4万5,578台、「A3カブリオレ」が1万756台、「TTクーペ」が7,895台、「TTロードスター」が2,411台だった。

同社は昨年、ハンガリー政府と戦略的パートナーシップ協定を締結した。この協定は政府が戦略的産業分野で重要な位置を占める企業との関係を強化することを目的としており、コカコーラ、アルコア、ダイムラー、スズキ、ゼネラルエレクトリック、リヒター・ゲデオンなど国内外の有力企業が締結している。アウディはまた、ドイツ語圏で見られる教育と職業訓練を同時に進めるシステム(デュアルシステム)をハンガリーにいち早く導入したことでも知られており、12年間で1,400人がこの制度を利用した。