2014/9/10

チェコ・スロバキア

チェコ経済好調、7月工業生産高が6%増加

この記事の要約

チェコ統計局(CSU)が8日発表した7月の工業生産高(季節調整済み)は実質ベースで6%増加した。前月比では0.7%増。新規受注高は前年同月比で17.6%の上昇を示した。 工業生産高を業界別でみると、自動車業界が46.6% […]

チェコ統計局(CSU)が8日発表した7月の工業生産高(季節調整済み)は実質ベースで6%増加した。前月比では0.7%増。新規受注高は前年同月比で17.6%の上昇を示した。

工業生産高を業界別でみると、自動車業界が46.6%増となり、全体の伸びに貢献した。ただ、夏季休暇の時期のずれが数値を押し上げた部分もあることに留意する必要がある。プラスチック・ラバー業界(11.3%増)と電機業界(9.2%増)も好調だった。

一方で電力・ガス・冷暖房業界は12%、鉱業は12.3%、医薬品は12.3%、ぞれぞれ減少した。

新規受注高は全体で17.6%増加した。国内受注の伸びが14%だったのに対し、国外受注は24.7%も上昇した。

業界別でみると、自動車が36.4%増と好調。その他の輸送機器(82.6%増)、化学品(32.1%増)も全体の数値を押し上げた。

他方、医薬品(10.1%減)とベースメタル(1.6%減)がやや足を引っ張った。

従業員数が50人以上の企業の雇用総数は1.7%増加。税込み平均賃金は2万7,728コルナとなり、名目ベースで1.8%上昇した。

なお、同日発表された7月の建設業売上高は3.7%減少した。比較対象となる昨年7月に洪水による受注が増加したことが背景にある。6月は6%増を記録していた。

7月の貿易黒字は115億コルナと、前年同月から66億コルナ増加した。

8月の失業率は7.4%で前年同月から0.1ポイント改善した。(1CZK=4.94JPY、東欧経済ニュース8月20日号「チェコ6月工業生産高、8.2%増加」を参照)