トルコ統計機構(TUIK)が2日発表した8月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比9.54%となり、5カ月連続で9%を超えた。
食品・非アルコール飲料が14.44%と大きく上昇した。HSBCバンクのストラテジスト、チャクロール氏は、「インフレ上昇リスクは今後も顕著だ」と述べ、9月からタクシー料金が引き上げられたこともインフレ上昇圧力を強める一因だと指摘した。
トルコのババチャン副首相は2日、年末のインフレ率が2けたに上昇する可能性は低いとしながらも、政府が目標とする7%を上回るとの見方を示した。同副首相はこのところの深刻な干ばつが食品価格を上昇させ、インフレ率を押し上げていると指摘した。
なお、CPIと同時に発表された8月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比で9.88%上昇した。