2014/9/10

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ新政権と中銀、経済成長に向け協力

この記事の要約

トルコでこのほど発足した新政権は、経済成長維持に向け同国中央銀行と足並みをそろえる方針だ。アフメト・ダウトオール新首相が1日、インターネット上で明らかにした。 前政権は成長を維持するため、中銀に金利引き下げを強く求めてき […]

トルコでこのほど発足した新政権は、経済成長維持に向け同国中央銀行と足並みをそろえる方針だ。アフメト・ダウトオール新首相が1日、インターネット上で明らかにした。

前政権は成長を維持するため、中銀に金利引き下げを強く求めてきた。最近ではニハット・ゼイベクチ前経済相が「中銀は暴利をむさぼっている」と強く非難している。これに対して新首相は「中銀は今後労働市場の強化に向けて対策を打つことになるが、それによって価格安定化の目標が損なわれることはなく、金融政策の決定はこれまで同様中銀が独立して行う」とコメントし、中銀の独立性に一定の理解を示した。新政権ではバジュジ中銀総裁の友人でもあるアリ・ババジャン副首相が留任している、

中銀は年初には通貨リラの下落に対応して大幅な金融引き締めを行ったが、同国のインフレ率は目下9.5%で目標値を上回っている。2013年の経済成長率は4%で、2014年の見通しについて政府は、資本逃避が発生しているにもかかわらず昨年同様の成長率を予想している。