2014/9/17

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

フィアットのセルビア子会社が操業停止

この記事の要約

伊フィアットのセルビア子会社フィアット・オートモーティブ・セルビア(FAS)がクラグイェヴァツ工場の操業停止に踏み切った。欧州・世界市場における需要低調を理由に挙げている。 現地メディアは8日、FASが5日から9日まで操 […]

伊フィアットのセルビア子会社フィアット・オートモーティブ・セルビア(FAS)がクラグイェヴァツ工場の操業停止に踏み切った。欧州・世界市場における需要低調を理由に挙げている。

現地メディアは8日、FASが5日から9日まで操業を停止していると報じた。これを受けてFASはその事実を認めるコメントを発表したが、いつ生産を再開するかについては触れていない。現地紙によれば、従業員は今月、10日間の自宅待機を命じられた。また、来月も操業が停止される可能性があるという。従業員3,000人には賃金の65%が保証される。

FASにはフィアットが67%、セルビア政府33%を出資する。2008年以来、近代化に13億ユーロが投じられた。2012年にクラグイェヴァツ工場で小型多目的車「500L」の量産体制に入り、1日約600台を生産してきた。2013年の輸出高は15億ユーロと、セルビア企業として最大を誇る。

政府は昨年、同社に5,100万ユーロの助成金を支給。今年も5月までの助成額が2,000万ユーロに上った。また、「プントL」を生産モデルに加える計画も前進していない。このため、フィアットがセルビア撤退を検討しているのではとの憶測も浮上している。