2014/9/17

ロシア

露石化大手シブール子会社、PPの生産を拡大

この記事の要約

ロシアの石油化学最大手シブールは、子会社のトムスクネフチェヒム(TNKh)がポリマー生産設備を拡張すると発表した。高密度ポリエチレン(HDPE)の生産能力を現在の年間約24万5,000トンから27万トンに拡大する。ポリプ […]

ロシアの石油化学最大手シブールは、子会社のトムスクネフチェヒム(TNKh)がポリマー生産設備を拡張すると発表した。高密度ポリエチレン(HDPE)の生産能力を現在の年間約24万5,000トンから27万トンに拡大する。ポリプロピレン(PP)の年間生産能力も1万トン増加して14万トンになる見込み。拡張工事は2017年に完了予定で、投資額は計80億ルーブルに及ぶとされる。

同社は今回の投資を通じて製品の幅も拡充する計画だ。特に、低密度ポリエチレン(LDPE)の用途を広げ、パイプラインや同軸ケーブルの断熱材、ラミネートフィルム、衛生用フィルム、高強度の包装用フィルムの生産を可能にする。

西シベリアのトムスク市を拠点とする同社は、ポリプロピレンと高圧法ポリエチレン生産の国内大手。ポリマー製造のほか、エチレン30万トン、プロピレン13万9,000トンの年間生産能力を有する。(1RUB=2.86JPY)