2014/10/8

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

欧州最良のアウトソース国はブルガリア=A.T.カーニー調べ

この記事の要約

米大手コンサルティング会のA.T.カーニーが1日発表した調査で、ブルガリアが業務のアウトソース先として欧州の中で最も条件が良いことが分かった。2011年の前回調査に比べて8ランク上昇し、調査対象となった世界51カ国の中で […]

米大手コンサルティング会のA.T.カーニーが1日発表した調査で、ブルガリアが業務のアウトソース先として欧州の中で最も条件が良いことが分かった。2011年の前回調査に比べて8ランク上昇し、調査対象となった世界51カ国の中でも9位に位置している。

A.T.カーニーによると、ブルガリアはIT業務に強く、国内外の企業を顧客に持つ。独SAPや米CSCなどのIT大手向けのソフト開発が主だ。ただ、欧州連合(EU)のデータ保護指令がまだ国内法に転換されておらず、欧州の顧客データを扱う業務には向いていない。

業界団体のブルガリア・アウトソーシング協会によると、昨年の業界売上高は10億レフ。過去4年間で60%拡大した。業界従事者は2万人だが、数年以内に4倍化すると予想される。

A.T.カーニーは財務、ビジネス環境、人材の3分野、39項目について51カ国を評価。全体ではインド、中国、マレーシアがトップ3に入った。中東欧諸国ではポーランド(11位)、リトアニア(15位)、ルーマニア(18位)が20位内に入っている。(1BGN=69.90JPY)