2014/10/22

チェコ・スロバキア

チェコ航空、来年から最大30%の賃下げ

この記事の要約

経営不振のチェコ航空(CSA)は、来年から最大30%の賃下げを実施する方針だ。欧州連合(EU)の対ロシア制裁の影響で主要顧客のロシア人利用者が減少していることが背景にある。労組側も理解を示しており、9月に発表した人員整理 […]

経営不振のチェコ航空(CSA)は、来年から最大30%の賃下げを実施する方針だ。欧州連合(EU)の対ロシア制裁の影響で主要顧客のロシア人利用者が減少していることが背景にある。労組側も理解を示しており、9月に発表した人員整理計画とあわせて経営の立て直しを図る。国際放送局ラジオ・プラハなどが15日、伝えた。

給与の引き下げ幅は勤続年数の長いベテラン機長で30%、若手パイロットで20%。パイロットの給与水準は明らかにされていないが、関係者の話ではベテランクラスで月10万コルナ(約3,600ユーロ)、若手や経験の浅いパイロットで5万コルナ(約1,800ユーロ)未満という。同国の平均賃金は昨年、約2万5,000コルナ(約900ユーロ)だった。

CSAは9月、パイロット77人、客室乗務員172人、一般職66人の削減を発表した。エアバス「A320」6機の売却も検討している。

(1CZK=4.88JPY)