2014/10/29

チェコ・スロバキア

大韓航空、チェコ航空に追加出資

この記事の要約

経営難に陥っているチェコ航空(CSA)は23日、同社に出資する大韓航空が再建を支援するため、つなぎ資金として最大2,000万米ドルを追加出資すると発表した。9月に発表した再建計画に沿うもので、向こう6カ月のつなぎ資金とし […]

経営難に陥っているチェコ航空(CSA)は23日、同社に出資する大韓航空が再建を支援するため、つなぎ資金として最大2,000万米ドルを追加出資すると発表した。9月に発表した再建計画に沿うもので、向こう6カ月のつなぎ資金として活用する。

CSAは金融危機の影響で経営が悪化しており、2013年は9億2,300万コルナ(4,200万米ドル)の赤字だった。最近はロシア、ウクライナと欧州を結ぶ路線に力を入れていたが、ウクライナ紛争や欧米諸国の対ロ制裁で需要が激減。経営難に拍車がかかっている。

再建計画では、従業員900人のうち操縦士77人を含む315人の解雇や、保有機材の削減を予定している。

大韓航空は昨年4月、政府からCSA株式44%を買収した。12月には契約に定められた37%の追加取得オプションを行使するとともに、同数の株式をチェコ民間航空会社のトラベルサービスに売却すると発表。同時にトラベルサービスと経営提携を結び、提携路線を拡大する方針を明らかにした。

競争当局の承認を経て取引が完了すると、CSAへの出資比率は大韓航空が44%、トラベルサービスが37%、政府系のチェコ・アエロホールディングが16.74%、保険会社のチェスカー・ポイシュトヴナが2.26%となる。(1CZK=4.95JPY)