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2014/11/12

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニアが利下げ、史上最低の2.75%に

この記事の要約

ルーマニア中央銀行の国立銀行(BNR)は4日、主要政策金利を3%から0.25ポイント引き下げ、2.75%に引き下げることを決めた。利下げは3カ月連続で、金利は史上最低を更新した。また、外貨預金最低準備率を2ポイント減の1 […]

ルーマニア中央銀行の国立銀行(BNR)は4日、主要政策金利を3%から0.25ポイント引き下げ、2.75%に引き下げることを決めた。利下げは3カ月連続で、金利は史上最低を更新した。また、外貨預金最低準備率を2ポイント減の14%に設定した。銀行間金利の上限金利(限界貸出金利)も0.5ポイント引き下げ5.25%とした。

市場は景気減速と低インフレを受けて追加利下げが確実とみていたが、外貨預金準備率の引き下げは予想外だった。準備率の低下で通貨供給量は最大4億5,000万ユーロ増加する見込みだ。

9月インフレ率は1.54%と、BNRが目標とする1.5~3.5%の下限に迫る低水準となっている。BNRは来年の予想インフレ予測を従来の3%から2.2%に引き下げた。

ルーマニアは1~3月期、4~6月期ともマイナス成長となった。欧州連合(EU)の欧州委員会は4日発表した秋季経済予測で、同国の今年の予想成長率を従来の2.8%から2%に下方修正した。

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