欧州復興開発銀行(EBRD)は4日、モルドバの穀物商社トランスオイルグループに2,500万ドルの貸付けを行うと発表した。トランスオイルは調達した資金でモルドバのジュルジュレシュティ港の穀物ターミナルを拡張するとともに、隣接するウクライナのレニ港にある穀物貯蔵施設を取得し、近代化を図る。
トランスオイルはモルドバ唯一の港であるジュルジュレシュティ港を主な穀物ターミナルとして利用している。同港のサイロの能力向上とレニ港の貯蔵施設取得を通じ、モルドバ産穀物の輸出をより大規模かつ効率的に行うことを目指す。またレニ港のターミナルを利用しウクライナのブジャク地域で収穫される穀物の増産を支援する。
EBRDはトランスオイルグループに対して、過去3回貸付けをおこなってきた。同行はモルドバとウクライナで最大の機関投資家として、これまでに100を超える農業関連プロジェクトに総額190億ドルを融資している。