2014/11/26

総合・マクロ

バルト海ガスパイプライン、2019年までに完成へ

この記事の要約

エストニアとフィンランドを結ぶ天然ガスパイプライン「バルチックコネクタ」敷設構想が実現に向けて動き出した。エストニアのロイバス首相とフィンランドのストゥブ首相はさきごろ、合同パイプラインの建設合意書に調印した。遅くとも2 […]

エストニアとフィンランドを結ぶ天然ガスパイプライン「バルチックコネクタ」敷設構想が実現に向けて動き出した。エストニアのロイバス首相とフィンランドのストゥブ首相はさきごろ、合同パイプラインの建設合意書に調印した。遅くとも2019年までの完成を目指す。

パイプライン建設合意の遅れの主因となっていた液化ガス(LNG)ターミナルはフィンランドに設置し、エストニアにも将来的に必要となれば小規模のターミナルを設置する可能性がある。フィンランドは16年までにターミナル建設への欧州連合(EU)助成金を申請する方針だ。EUは国際的な利用を目的としたターミナルに投資額の最大40%を助成する。

欧州では政治的な懸念のあるロシアからの天然ガス調達依存度を下げるため、他の供給ルートの確保に苦心している。このため両国には「バルチックコネクタ」建設合意への圧力がかかっていたが、いずれも自国内のターミナル設置に固執。欧州委員会は近隣に同様な施設を2つも設置する必要はないと批判していた。