欧州復興開発銀行(EBRD)は19日、トルコの家庭用エネルギー効率化プロジェクトへの融資を発表した。対象となるのは新たに設立される「トルコ住宅エネルギー効率化金融支援ファシリティー」(TuREEFF)で、EBRDが2億8,250万ドル、世銀等の国際金融機関が運営する「クリーンテクノロジー基金」(CTF)が6,750万ドルを融資する。
TuREEFFは国内の銀行や住宅保有者に長期資金を融資し、エネルギー消費の抑制を目指す。また技術的なアドバイザリーサービスも提供するとしており、これには欧州連合(EU)とCTFから総額1,000万ドルの助成金を受ける。
TuREEFFの支援第1号となるセケルバンクには、CTFからの1,200万ドルと合わせた計6,000万ドルの与信枠が設定される予定だ。住宅保有者や分譲マンション、協同組合などが同行を通じて融資を受ける。
トルコを対象とした同様のプロジェクトには「トルコ持続可能エネルギー金融支援ファシリティー」(TurSEFF)があり、同国の中小企業に対しおよそ5億5,000万ドルが融資されてきた。