2014/11/26

ロシア

ロシアGDP、1-10月は0.8%増

この記事の要約

ロシア連邦統計局(ロススタット)が21日発表した2014年1-10月期の国内総生産(GDP)は前年同期比で0.8%増加した。ウクライナ問題をめぐる欧米による制裁で小幅の伸びにとどまった。 昨年の経済成長をけん引した投資は […]

ロシア連邦統計局(ロススタット)が21日発表した2014年1-10月期の国内総生産(GDP)は前年同期比で0.8%増加した。ウクライナ問題をめぐる欧米による制裁で小幅の伸びにとどまった。

昨年の経済成長をけん引した投資は、10月に前年同月比で2.9%減少し、2.8%減だった9月に続く縮小となった。通貨ルーブル安の急進で企業が資金を投資に振り向ける代わりに、外貨に替えて蓄えていることが背景にある。

10月の小売売上高が前年同月比1.7%の増加にとどまるなど、内需拡大の勢いも衰えている。ルーブル安による物価上昇に加え、失業率も悪化し、消費の足をひっぱっている。

■制裁は400億ドルの打撃

シルアノフ財務相は24日、ウクライナ情勢をめぐる欧米の対ロ制裁で、ロシア経済が少なくとも400億米ドルの損害を被ったとの見方を示した。また、石油価格の下落による影響も900億~1,000億ドルに上るとみている。