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2014/12/10

ロシア

ロシアのインフレ加速、過去3年で最高の9.1%に

この記事の要約

ロシア連邦統計局(ロススタット)が4日発表した11月のインフレ率は前年同月比9.1%となり、前月の8.3%から0.8ポイント上昇した。これは2011年6月以来の高水準。 原油価格が過去4年でほぼ最低の水準に下落したのに加 […]

ロシア連邦統計局(ロススタット)が4日発表した11月のインフレ率は前年同月比9.1%となり、前月の8.3%から0.8ポイント上昇した。これは2011年6月以来の高水準。

原油価格が過去4年でほぼ最低の水準に下落したのに加え、通貨ルーブル安が急激に進み、輸入品の値上がりを招いた。欧州産農産物・食品の禁輸も影響している。

中央銀行は今年4回の利上げを実施し、政策金利は9.5%まで上昇した。また、インフレ目標値4%の達成が当初見通しより遅れ、2017年へずれ込むとの見通しを示した。

経済省は2日、来年の景気後退予測を初めて公表した。年末のインフレ率は9%に達するが、来年末は7.5%に改善するとみている。