自動車大手の独ダイムラーが、ロシアのサンクトペテルブルクに乗用車工場を建設することを検討しているもようだ。すでにミハイル・モクレツォフ副市長が市政府の投資委員会にダイムラーとの交渉を指示したという。インターファクス通信が4日、市当局者の話として報じた。同通信はまた、ロシアのデニス・マントゥロフ産業貿易大臣の発言として、ダイムラーがモスクワで関係各省と協議中だとも伝えた。
ダイムラーの広報担当者は、ロシアを含むすべての市場・地域で現地生産の枠組み条件に注意を払っていると述べたうえで、「現時点でロシアでの乗用地生産の決定はない」と回答。明言を避けた。
ロシアでは今年7月、メドベージェフ首相が官公庁による輸入車の購入を禁止する措置を発表。メディア報道によると、ダイムラーはこれを受けてメルセデス車のロシア生産に向けて動き出したという。
同国におけるメルセデス販売台数は昨年4万4,381台となり、前年比で19％増加した。
