2015/1/21

ロシア

サハリン1プロジェクト、アルクトゥン・ダギ鉱区で石油生産開始

この記事の要約

ロシア石油最大手で国営のロスネフチは19日、サハリン1プロジェクトとして開発を進めてきたアルクトゥン・ダギ鉱区で、原油生産を開始したと発表した。ピーク時には年間450万トン(日量9万バレル)を生産する予定だ。 サハリン1 […]

ロシア石油最大手で国営のロスネフチは19日、サハリン1プロジェクトとして開発を進めてきたアルクトゥン・ダギ鉱区で、原油生産を開始したと発表した。ピーク時には年間450万トン(日量9万バレル)を生産する予定だ。

サハリン1は、米エクソンモービルが主導し、日本のサハリン石油ガス開発(Sodeco)、ロスネフチ、インドのONGCビデシュが参加する。開発を予定する3鉱区のうち、2005年にはチャイヴォ鉱区、2010年にはオドプト鉱区で生産が始まった。今回のアルクトゥン・ダギでの操業開始により、すべての鉱区が生産に入ったことになる。

ロシアは昨年の石油生産がソ連崩壊後最高の日量1,058万バレルを記録した。しかし、このレベルを維持し続けることは難しい。西シベリアの主要鉱床で生産量が減少しつつある一方で、欧米の制裁によって新鉱区の開発に向けた資金調達および技術導入が困難なためだ。

エネルギー省は今年、日量1,056万~1,060万バレルを見込んでいるが、リスクの多くを過小評価する傾向にあり、達成できるかどうかは微妙な情勢だ。