2015/1/28

チェコ・スロバキア

墺ライファイゼン、チェコのズノー銀売却へ

この記事の要約

オーストリアのライファイゼン銀行は先ごろ、チェコとスロバキアでオンラインバンク事業を展開する子会社のズノー銀行を売却する意向を明らかにした。売却先としてチェコとスロバキアで事業を行う富豪パーヴォル・クルーパ氏や、墺エアス […]

オーストリアのライファイゼン銀行は先ごろ、チェコとスロバキアでオンラインバンク事業を展開する子会社のズノー銀行を売却する意向を明らかにした。売却先としてチェコとスロバキアで事業を行う富豪パーヴォル・クルーパ氏や、墺エアステバンク傘下でスロバキアの銀行スロベンスカ・スポリテルナの名前が挙がっている。

ライファイゼン銀行は東欧情勢の不安定化を受け資産の見直しを行っており、とりわけ旧ソ連邦(NIS)諸国関連の不良債権が増加すると見られる。これとロシア事業との評価損を計上した場合、2014年の損失は5億ユーロに達する見込みだ。ライファイゼン銀行の関係者はロイター通信の取材に対し「ズノー銀行の売却は、資本不足に陥っている部門をリストラや売却の対象にするという本行の戦略に合致したものだ」と述べた。

ズノー銀行は2010年にスロバキアでの事業を開始。翌11年にはチェコに進出し、現在両国に計23万人の顧客を持つ。