ポーランドのバス製造大手ソラリスは5日、2014年通期の販売が1,380台となり、前年の過去最高(1,302台)を上回ったと発表した。生産した車両の約80%を輸出しており、国内では280台を販売した。
国外市場での販売台数は、ドイツ(197台)が最も多く、ブルガリア(146台)、チェコ(128台)、イタリア(102台)が続いた。トルコでは昨年、初めて受注を獲得。イズミルの市バスを運営するESHOTから連結バス「Urbino 18」100台を受注した。
昨年の電動バスの受注は計36台で、チェコ、スペイン、ドイツ、スウェーデンのほか、母国ポーランドでも初めて受注を獲得した。
今後の生産拡大に向け、同社は昨年8月、ボレホボ(ポズナニ近郊)にある工場の拡張工事を開始した。投資額は1,100万ユーロで、2015年第2四半期に完工する予定。生産面積を7,500平方メートル、オフィス面積も5,000平方メートル拡張するほか、工場敷地内の搬送道路もさらに整備する。
また、ミニバス市場にも参入する計画で、ベルギーのコルトレイクで10月に開催される見本市「バスワールド」で同社初のミニバスを発表する予定。スクールバスなどでの利用用途を想定している。