2015/3/4

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

中東投資会社のアブラージ、トルコのネット販売最大手に出資

この記事の要約

ドバイを本拠とする大手投資会社アブラージ・キャピタルはこのほど、トルコのネット通販最大手ヘプシブラダの株式25%を同国のドゥアン財閥から取得したと発表した。取引価格は推定約1億米ドルで、時価総額を4億ドルと評価した形だ。 […]

ドバイを本拠とする大手投資会社アブラージ・キャピタルはこのほど、トルコのネット通販最大手ヘプシブラダの株式25%を同国のドゥアン財閥から取得したと発表した。取引価格は推定約1億米ドルで、時価総額を4億ドルと評価した形だ。

ヘプシブラダは月間訪問客数1,400万人と、国内ネットユーザーの3分の1が利用する業界最大手。売上高は過去10年に25倍に拡大、14年は1兆トルコリラ(4億800万ドル)を計上した。トルコでは今後もネットやオンラインショップの利用拡大が見込まれている。

ヘプシブラダは今回の調達資金を投じ、事業拡大、物流網の再編を行う。中期的には国外進出も視野に入れる。

アブラージは中東の民間投資会社として最大規模を誇り、運用総額は7兆5,000万ドルに上る。トルコには07年以来、総額8億4,400万ドルを投資し、これまでに8億2,700万ドルの利益をあげた。今回の出資は、新たに設定したトルコ投資ファンド(運用額:5億ドル)による初めての投資となる。(1TRY=47.65JPY)