2015/3/18

チェコ・スロバキア

チェコ社会党、2020年前後のユーロ導入を目指す

この記事の要約

チェコ連立政権を構成する社会党(CSSD)は14日に閉幕した党大会で、2020年前後の欧州単一通貨ユーロ導入を目指す方針を採択した。投資対象としての魅力を保ち、為替リスクを縮小する効果を見込む。 また、安全保障の観点から […]

チェコ連立政権を構成する社会党(CSSD)は14日に閉幕した党大会で、2020年前後の欧州単一通貨ユーロ導入を目指す方針を採択した。投資対象としての魅力を保ち、為替リスクを縮小する効果を見込む。

また、安全保障の観点から欧州連合(EU)の結束強化が求められていると指摘。チェコのユーロ導入がこれに貢献すると説明している。

社会党の決定についてミロシュ・ゼマン大統領は15日、「チェコはユーロ導入申請要件をすでに満たしている。技術的には、前段階となる欧州為替相場メカニズム(ERM2)への参加を経て2~3年後に導入できる」との見方を示した。ただ、社会党と連立を組む中道右派の「ANO 2011」がユーロ導入に慎重なことから、「実現は少し遅れるだろう」と話した。

一方、製品の95%を輸出するシュコダ自動車は16日、ギリシャ財務危機が峠を越え次第、経済通貨同盟(EMU)加盟を申請し、2018年のユーロ導入を目指すべきとし、手続きの迅速化を求めた。(東欧経済ニュース2014年2月12日号「『チェコのユーロ導入、20年以降に』=バビシュ財務相」を参照)