2015/6/10

自動車

マジャールスズキ、14年は大幅減益

この記事の要約

スズキのハンガリー子会社マジャールスズキが先月末に発表した2014年通期決算の税引き前利益は前年比46.4%減の1,910万ユーロと大きく落ち込んだ。多額の販促費が響き、大幅な減益となった。生産台数も前年比9%減の14万 […]

スズキのハンガリー子会社マジャールスズキが先月末に発表した2014年通期決算の税引き前利益は前年比46.4%減の1,910万ユーロと大きく落ち込んだ。多額の販促費が響き、大幅な減益となった。生産台数も前年比9%減の14万7,000台に低迷したが、生産モデルがハイクラスのモデルに替わったため、売上高は前年比0.8%減の14億5,770万ユーロと微減にとどまった。

マジャールスズキは下半期に、スズキの「SX4」および「スプラッシュ」(姉妹モデルのフィアット「セディチ」とオペル「アギーラ」も含む)の生産を停止した。よりハイクラスの「Sクロス」の生産に切り替えたほか、2015年春に発売した新型SUV「ビターラ(VITARA) 」の量産準備を進めた。2015年通期の生産計画では、ビターラの発売などにより16万5,000台を確保できると見込んでいる。「ビターラ」はハンガリーのエステルゴム工場で生産し、世界市場に輸出する。

2014年の販売は前年比4.6%減の15万578台だった。国内販売は前年比16%増の4,652台に拡大したものの、輸出は前年比5.1%減の14万5,926台に停滞した。輸出のうち、欧州市場向けは12万5,159台と生産全体の約86%を占めた。

同社によると、ハンガリーでの新車登録台数は乗用車が4,735台で市場シェアは7.02%(5位)。自動二輪の販売は158台で市場シェアは8.8%(4位)だった。