防水性や気密性を確保するシーリング材を手がけるルクセンブルクのザールグミ（Saar Gummi）は1日、チェコ子会社が米自動車大手フォードから新型「フォーカス」向けのシール材の生産を受注したと発表した。ザールグミ社幹部によると、受注額は年間3億クローネ（約1,090万ユーロ）。2018年に生産を開始する。
今回の契約額は同社売上高の約10％に相当する。同社は今年中に独BMWなどの新モデル向けにもシール材の生産を開始する予定だ。
ザールグミはシール材生産の世界大手で、13カ国で約5,000人を雇用する。2010年に経営破綻し、中国の重慶軽紡控股（集団）公司に買収された。チェコでは中部のチェルヴェニー・コステレチに工場を持ち、850人を雇用する。（1CZK＝5.12JPY）
