2015/6/17

チェコ・スロバキア

中国CNNC、スロバキアSEの買収へ乗り出す

この記事の要約

伊エネルギー大手エネルが保有するスロバキア電力(SE)の株式66%の売却をめぐり、中国国営原子力発電会社(CNNC)が新たな売却先有力候補として浮上してきた。8日付の現地日刊紙『Denik Nデイリー』(オンライン版)が […]

伊エネルギー大手エネルが保有するスロバキア電力(SE)の株式66%の売却をめぐり、中国国営原子力発電会社(CNNC)が新たな売却先有力候補として浮上してきた。8日付の現地日刊紙『Denik Nデイリー』(オンライン版)が消息筋の情報として伝えたところによると、CNNCは入札が締め切られた5月7日以降に、エネルにSEの情報提供を要求したという。

エネル保有株の買収をめぐっては、ハンガリー石油・ガス最大手MOLのスロバキア子会社スロブナフトとハンガリー電力公社(MVM)の合弁会社、チェコの国営電力CEZ、エネルギー・産業持ち株会社EPHが名乗りを上げたほか、2月にはフィンランドのエネルギー大手フォータムも検討していることが明らかになった。

『Nenik N』によると、CNNCは欧州企業より高い買収価格を提示しているもようだ。このためエネルは応札締め切り後の提案を例外的に認め、検討する可能性があるという。新株主はスロバキアのモホウツェ原子力発電所の第3、第4原子炉の発注先や建設条件の決定権を持つ。