セルビア中銀の国立銀行は11日、主要政策金利を0.5ポイント引き下げ、史上最低の6%とした。利下げは4カ月連続。低インフレが続いていることから追加利下げに踏み切った。
同国の4月のインフレ率は1.8%にとどまり、中銀の目標水準である2.5~5.5%を下回った。また、今年1-3月期の国内総生産(GDP)は前年同期比で1.8%縮小した。
中銀は声明で、欧州中央銀行(ECB)の量的緩和に伴う通貨ディナール高や緊縮財政の影響で需要が低迷しており、ディスインフレ傾向が強まるとの見方を示した。
中銀は3月に4カ月ぶりに利下げを実施し、政策金利を8%から7.5%に引き下げた。その後も毎月、利下げを行っている。