ロシア商用車最大手のGAZが米ゼネラルモーターズ(GM)に代わる新たな提携先を模索している。GMがニジニ・ノヴゴロドのGAZ工場におけるシボレー生産を販売台数の激減を受けて中止したためで、中国メーカーなど6~7社と交渉中という。2~3カ月後をめどに結論を出す。GAZのジークフリート・ヴォルフ社長の談話としてロイター通信が21日報じた。
ヴォルフ会長によると、GAZは乗用車20万台を生産する余力があり、複数社との提携も視野に入れている。現在、独フォルクスワーゲン(VW)とダイムラーからも生産を受託しているが、景気がさらに悪化すれば両社との契約も確実視できないとみている。
GMは2011年以来、GAZのニジニ・ノヴゴロド工場でシボレーを生産してきたが、販売の急減を受けて今年、現地生産を中止した。
マントゥロフ産業貿易相は18日、今年のロシア自動車販売台数が前年比で25~50%減少するとの予測を示している。