2015/7/22

総合・マクロ

ロシアがイランに旅客機売り込み

この記事の要約

ロシアのマクシム・ソコロフ運輸相は15日、同国製の中型旅客機「スホーイ・スーパージェット」のイランへの販売に向けた交渉を行っていることを明らかにした。協議には「イラン側が興味を示す数件の技術供与」も含まれているという。 […]

ロシアのマクシム・ソコロフ運輸相は15日、同国製の中型旅客機「スホーイ・スーパージェット」のイランへの販売に向けた交渉を行っていることを明らかにした。協議には「イラン側が興味を示す数件の技術供与」も含まれているという。

スホーイ・スーパージェットはソ連崩壊後のロシアで初めて開発された旅客機。国産旅客機の花形として期待されていたものの需要は低迷し、国内市場で競合のエアバスやボーイングに大きく水をあけられている。

イランは14日、同国の核開発問題をめぐる協議で米英仏露中独の6カ国と最終合意し、経済制裁が段階的に解除される見通しとなった。イランでは経済制裁を受けて機材の更新が進まず、1979年のイラン革命以前に購入した機体を現在も利用。新しい旅客機の調達が喫緊の課題となっており、ロシアはスーパージェットを売り込みたい考えだ。ただ、イラン向けの販売には競合企業も力を入れると予想されることから、ロシアの受注獲得は容易でないとみられる。