2015/7/22

自動車

露自動車市場、下半期は回復見通し=フォードロシアCEO

この記事の要約

米自動車大手フォードのロシア合弁会社フォード・ソレルスのカニス最高経営責任者(CEO)は14日、現地紙『ヴェードモスチ』とのインタビューで、今年の同国の自動車市場は下半期に復調するとの見方を示した。販売数の下落傾向は8月 […]

米自動車大手フォードのロシア合弁会社フォード・ソレルスのカニス最高経営責任者(CEO)は14日、現地紙『ヴェードモスチ』とのインタビューで、今年の同国の自動車市場は下半期に復調するとの見方を示した。販売数の下落傾向は8月まで続くものの、秋からはインフレ率の低下に伴って消費が回復するとしている。

ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)によると、2015年6月の国内新車販売台数は前年比で30%減少した。通年では前年比36%減となる見通し。同国経済は原油価格の低迷や欧米による経済制裁の影響を受けて景気が落ち込み、自動車需要が大きく低迷している。一方、6月のインフレ率は15.3%となり、2カ月連続で低下。経済開発省では今年のインフレ率を11.9%と予測する。

カニスCEOはまた、今年4月にフォードがフォード・ソレルスの優先株を買収して経営権を取得したのは、赤字転落した同社を資金支援するためだったと説明した。同氏によると、赤字には需要縮小に加え、通貨ルーブル安による輸入部品価格の高騰が大きく影響しているという。