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2015/8/5

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコの7月インフレ率、過去26カ月で最低に

この記事の要約

トルコ統計局(TUIK)が3日発表した2015年7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.81%の上昇にとどまり、2013年5月以来で最低を記録した。CPIは今年5月の8.09%をピークに、2カ月連続で下落した。 品 […]

トルコ統計局(TUIK)が3日発表した2015年7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.81%の上昇にとどまり、2013年5月以来で最低を記録した。CPIは今年5月の8.09%をピークに、2カ月連続で下落した。

品目別では「食品・ノンアルコール飲料」が9.25%高くなったほか、「住居費・公益料金」が8.15%上昇した。上げ幅が最も大きかったのは「外食・宿泊」の13.8%。「その他の商品・サービス」(9.31%)、「家具・家庭用品」(8.69%)も値上がりが目立った。

一方で「運輸」は0.92%、「通信」は1.19%の上昇にとどまった。

インフレ率は鈍化傾向にあるものの、地元証券会社アラン・メンクル・デーアーレシュのカラブルツ取締役は、「食品の値上がりが鈍る様子がみられないため、9月からインフレ率が再び上昇する」と予測する。

トルコ中央銀行は7月30日に今年のインフレ予測を従来の6.8%から6.9%に修正した。来年については5.5%を維持した。