2015/9/23

ハンガリー

GE、生産能力をハンガリーなどに移転

この記事の要約

米ゼネラル・エレクトリック(GE)は15日、仏輸出信用機関(COFACE)と合意した国際発電プロジェクトに対する与信枠供与に関連し、テキサスなど国内4工場の約500人の雇用をハンガリー、フランス、中国に移すと発表した。ハ […]

米ゼネラル・エレクトリック(GE)は15日、仏輸出信用機関(COFACE)と合意した国際発電プロジェクトに対する与信枠供与に関連し、テキサスなど国内4工場の約500人の雇用をハンガリー、フランス、中国に移すと発表した。ハンガリーにはタービンの最終組み立ての一部を移管するが、詳細は明らかにしていない。

今回の決定の理由は、米国の輸出信用機関である輸出入銀行の事業免許が7月1日づけで失効したことだ。発電プロジェクトなどの大型入札では、輸出信用機関の支援保証が要求されることが多く、GEは米輸銀の事業停止により外国の輸出信用機関との交渉を余儀なくされた。これまで輸出支援に大きく貢献してきた輸銀の閉鎖は下請け業界を含めた雇用喪失につながるとして、GEは米議会に輸銀の事業再認可を訴えるという。

GEはハンガリーの輸出企業ランキングで第3位につけ、1万人超の雇用を創出し、同国経済に大きく貢献している。ブダペスト近郊のヴェレセギィハツに発電事業部門の工場があり、ガスタービンの部品製造および組み立てを行っている。