2015/10/7

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

スロベニアで国営2銀行が合併、19年末までに民営化

この記事の要約

スロベニアでアバンカ・ヴィパ(Abanka Vipa)とバンカ・ツェリェ(Banka Celje)の国営2銀行の合併作業が終了し、新銀行アバンカ(Abanka)として5日営業を開始した。総資産ベースで国内2位、市場の11 […]

スロベニアでアバンカ・ヴィパ(Abanka Vipa)とバンカ・ツェリェ(Banka Celje)の国営2銀行の合併作業が終了し、新銀行アバンカ(Abanka)として5日営業を開始した。総資産ベースで国内2位、市場の11%弱を占める。欧州連合(EU)との取り決めに従い、2019年末までに民営化される予定だ。

新アバンカは、個人・中小企業との取引を軸足に置く。2行を合わせた従業員数は1,300人に上るが、今後の支店網再編で整理が見込まれている。具体的な計画は未発表だが、以前のメディア報道では10支店の閉鎖で、300人が職を失うとされた。

このたびの合併は2013年末の銀行救済措置に伴うものだ。両行は当時、銀行業界再編の一環として国から資金注入を受けて国有化された。アバンカ・ヴィパへの支援額は5億9,100万ユーロ、バンカ・ツェリェは1億9,000万ユーロに上った。

また、両行合わせて8億2,200万ユーロの不良債権が受け皿機関の不良債権管理機構(DUTB)に移管された。

(東欧経済ニュース2013年12月18日号「スロベニア銀の資本不足は48億ユーロ、EUへの金融支援要請は回避」を参照)