富士フィルムグループの富山化学工業は13日、先月にトルコの製薬会社TRファームとライセンス契約を結んだと発表した。同社にトルコ、中東、北アフリカにおける抗リウマチ薬「イグラチモド」の独占的開発・製造・販売権を付与する。その代わりに一時金とロイヤリティを受け取るが、詳細は公表していない。
富山化学によると、「イグラチモド」はエーザイとの共同開発による経口抗リウマチ薬。主に関節リウマチ患者に処方される。日本国内では2012年9月に販売が開始された。
TRファームは2013年の設立。ロシア製薬大手のRファームの子会社で、トルコ、中東、北アフリカにおける開発・製造事業を担う。
親会社のRファームは、Meiji Seikaファルマや興和創薬、キョーリン製薬などの日本企業とも提携関係にある。(東欧経済ニュース2014年7月2日号「ロシア製薬会社のRファーム、トルコに1億ユーロ投資」を参照)