独フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門であるアウディは19日、ハンガリー工場への追加投資に関連し、政府と投資協定を結んだ。西部ジュール工場で高効率の環境対応型ディーゼル、ガソリンエンジンを生産する計画で、2018年までに380人の雇用創出を見込む。投資総額1億600万ユーロ(320億フォリント)のうち、政府から60億フォリントの支援を受ける。
アウディは、親会社VWの排ガス不正事件がアウディのハンガリー工場にどれほどの影響を与えるのかはまだ分かっていないとし、これまでのところ生産計画に変更を加えていない。同社は先に現地MTI通信の取材に対し、問題のディーゼルエンジン「EA189」を約300万基、ハンガリー工場から出荷したことを明らかにしている。
VWが14日発表した行動計画によれば、ハンガリーでは3万5,383台がリコール対象となる。このうちアウディ車は6,014台。(1HUF=0.44JPY)