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2015/10/21

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ6銀行が45億ユーロを協調融資、新首都空港プロジェクトで

この記事の要約

イスタンブール第3空港の建設に携わる企業連合「イスタンブール・グランド・エアポート(IGA)」に対し、国内6銀行が総額45億ユーロを協調融資することが19日、決まった。融資期間は16年。これにより、第1期工事費(60億ユ […]

イスタンブール第3空港の建設に携わる企業連合「イスタンブール・グランド・エアポート(IGA)」に対し、国内6銀行が総額45億ユーロを協調融資することが19日、決まった。融資期間は16年。これにより、第1期工事費(60億ユーロ)の75%をまかなう。

協調融資に参加したのは、国営のハルク銀行、ジラート銀行、バキフ銀行と、外資系のガランティ銀行(西BBVA)、デニズ銀行(ロシア・ズベルバンク)、ファイナンス銀行(ギリシャ・ナショナル銀行)の6行だ。

第3空港はイスタンブールの欧州側の北西部に建設される。建設・運営・移転(BOT)方式で入札が行われ、2013年に国内のジェンギズ、コリン、リマク、MAPA、カルヨンの企業連合が222億ユーロ(税抜き)で落札した。フル稼働後は年間旅客処理能力が1億5,000万人と世界最大級の空港となる。政府は最終的に12万人の雇用創出を見込んでいる。

第1期工事は昨年6月に着工済み。2018年第1四半期中に完工し、部分開港する計画だ。工事は4期に分けて実施され、2028年の完成が見込まれる。

なお、トルコ航空管理局(DHMI)は、チュクロヴァ地方空港のBOT入札を来年1月15日に指名競争入札方式で行うことを発表している。